ふとした瞬間に、脳内のアラートが鳴り響く。「二郎系が食べたい」。 この抗えない衝動を鎮めるべく、今回はインスパイア系の中でも圧倒的な安定感とホスピタリティを誇る「豚山」へと駆け込んできました。

「町田商店」や「元祖油堂」など、数々のヒットブランドを手掛けるギフトホールディングス系列ということもあり、その運営クオリティは折り紙付き。特に「二郎系に興味はあるけど、あの独特のルールや雰囲気が怖くて…」という方にこそ、真っ先にオススメしたい名店です。

迷いようがない!ハイテクな「写真付き券売機」

入店してまず感動するのが、入り口に鎮座する大型のタッチパネル式券売機です。 二郎系といえば「小」でも一般的なラーメンの倍近い量があるため、初心者はサイズ選びで失敗しがち。しかし、豚山の券売機は麺のグラム数が写真付きでハッキリと明記されています。

  • ミニ(125g): 一般的なラーメンより少し少なめ
  • 小(250g): 一般的なラーメンの約2倍
  • 大(375g): 圧倒的ボリューム

さらに、今どきのラーメン店らしくキャッシュレス決済が完備されているのも、財布を出さずにスマートに済ませたい現代人には嬉しいポイント。今回は、基本の「小ラーメン」に、公式X(旧Twitter)で告知されていた限定の「豚の日トッピング(味噌豚)」をポチり。

「呪文」への不安を解消する、徹底した初心者ケア

カウンターに座ると、目の前には「ニンニク入れますか?」の答え方(コール)が、イラスト付きで丁寧に掲示されています。 「全マシ」「マシマシ」といった呪文のようなやり取りも、この解説を見れば迷うことはありません。店員さんも元気で丁寧な接客なので、あの独特のピリついた空気感とは無縁です。

卓上調味料も非常に充実しています。

  • ブラックペッパー
  • お酢
  • カエシ(醤油ダレ)
  • 唐辛子

このラインナップを見ただけで、「中盤で味を変えて、最後まで飽きさせないぞ」というお店側の気概を感じます。

いざ、着丼。非乳化スープの「キレ」に酔いしれる

店員さんからの「ニンニク入れますか?」の問いに、本日のコールを返します。 「ニンニク・アブラ・アレ(今回の『アレ』は辛魚粉!)」

運ばれてきたのは、まさに“山”の名に恥じないビジュアル。 まずは、頂上に鎮座するアブラと、無料トッピングの「アレ(辛魚粉)」を避けて、スープを一口。

「これだ、この醤油感!」

スープは、背脂が溶け込んだドロドロ系(乳化型)ではなく、醤油の輪郭がクッキリとした「非乳化寄り」。一口目から醤油のキレと豚の旨味がガツンと脳を揺らします。 自分は断然「非乳化派」なので、このエッジの効いた味わいはまさにストライクゾーンど真ん中。菅野製麺所製のワシワシとした平打ち太麺を引っ張り出し、スープに絡めて頬張る瞬間、至福の時間が訪れます。

刺客「味噌豚」と、ダイエット中の葛藤

今回のハイライトは、なんといっても限定の「味噌豚」。 箸で持つだけで崩れそうなほどホロホロに煮込まれたチャーシューは、味噌のコクが染み込み、これだけでライスが3杯はいけそうな破壊力です。

しかし、食べ進めるうちに異変が。 「お腹を空かせてきたから余裕だろう」と高を括っていましたが、この肉厚な豚たちのボリュームが凄まじい。麺を残り3分の1ほど残したところで、急に箸が重くなります。

同時に、脳内に「ダイエット」という冷徹な4文字が浮上してきました。 「晩酌ブログを書いてる身として、こんなに食っていいのか?」 「残しても怒られないかな……」

そんな弱気が一瞬顔を出しましたが、不思議なもので、美味しいものを食べていると最後は食欲が勝ってしまうのです。ピリ辛の魚粉で味変を加え、ニンニクのパンチでブーストをかけ、最後は気合と根性で完食。

結論:完食後の多幸感は、何物にも代えがたい

食べ終えた瞬間は「しばらくラーメンはいいかな…」と思うほどの満腹感。 しかし、店を出て中野の風に吹かれる頃には、あの非乳化スープのキレとワシワシ麺の感触が、早くも恋しくなっているから不思議です。

「今日はとことん自分を甘やかしたい」 「背徳感と一緒に、ガッツリとエネルギーをチャージしたい」

そんな夜、豚山の暖簾をくぐれば、間違いなく最高のリターンが得られます。 ダイエットは、また明日から本気を出せばいい。そう自分に言い聞かせて、満足感たっぷりに家路につきました。

ごちそうさまでした!

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